【コラム】三日月と金星が超大接近(3月24日)
【コラム】三日月と金星が超大接近(3月24日)
夕焼け空の中でひときわ明るく輝いている宵の明星 金星。-4等の輝きは誰の目にも止まるでしょう。そんな金星に3月24日(金)の宵の西空で三日月がぴたりと寄り添います。きっとあまりにも幻想的な光景に心を奪われることと思います。
見ごろは、日が暮れた19時から20時の1時間ほど。月の端から金星までの間隔は、時間とともに狭くなってゆきますが、地平高度も下がってしまいます。観望は西の空が地平線近くまで見える場所で行わないと、建物や山陰が邪魔になって見えないかもしれません。
時刻 間隔 高度
18:30 1.1° 29°
19:00 0.9° 23°
19:30 0.7° 17°
20:00 0.5° 11°
20:30 0.3° 05°
肉眼で見ても美しいと思いますが、双眼鏡や望遠鏡をお持ちの方はぜひ活用してください。月の欠けて見えないはずの部分がぼんやり見える地球照を伴った細い月と、まばゆいばかりに輝く金星とのコントラストが、見る人の心を魅了することでしょう。
実は、この月と金星とのニアミス、沖縄辺りでは金星が月の後ろに隠れてしまう金星食となります。