【コラム】流星 | 特集/コラム | 【公式】豊田の星空観察

【コラム】流星

  • 掲載日:2023/04/21

流星とは
星空の中を、1本の銀の糸を引くように流れ、消えて行くはかない星、流星(流れ星)。もちろん実際に輝いている星が流れるわけではない。宇宙空間に漂っている直径数ミリのチリや石が、時速20万kmという猛烈なスピードで地球にぶつかって、大気との摩擦で酸素や窒素の原子がほんの一瞬発光する現象なのだ。ところで流星は、毎年決まってたくさん流れる時期があることを覚えておこう。これを流星群という。

彗星が流星の素をまき散らす

彗星の本体は、核と呼ばれる、直径数km~十数kmの、氷や雪やチリがゴテゴテに固まった「汚れた雪だるま」のような天体だ。この核が太陽に近づくにつれ、表面が温められて解けだしガスやチリは、太陽からの光の圧力を受けて、太陽とは反対方向に吹き流される。これが彗星の尾の正体だ。
そして彗星の通り道には、彗星が通過したときに残していったチリがたくさんばらまかれている。この彗星の軌道と地球の軌道が交差していれば、地球が毎年1回同じ日に、そこを通り過ぎるたびにたくさんの流星が見られることになる。

流星群

1年を通して見られる流星群の数は、国際流星機構が発表したリストによると32個もあるが、1時間当たり数十個流れるものから、数個しか流れないものまで様々。
流星群の条件の良し悪しで一番重要なのが、月齢と極大時刻だ。月明かりが夜空を照らしていると暗い星が見えなくなるように、見える流星の数も減ってしまう。また、極大時刻が昼間に当たると、夜間にはピークは過ぎてしまい流星数が減る可能性がある。
流星群の中で特に注目度が高いのは、三大流星群と言われるしぶんぎ座流星群、ペルセウス座流星群、ふたご座流星群だ。条件さえそろえば、1時間当たり30~40個の流星を見せてくれる。2023年は、ペルセウス座流星群もふたご座流星群も好条件だ。

主な流星群(2023年)

  • しし座流星群
    しし座流星群

・しぶんぎ座流星群
【極大日】1月04日12時
【月齢】11
【条件】×

・こと座流星群
【極大日】4月23日10時
【母天体】サッチャー彗星
【月齢】2
【条件】〇

・みずがめ座流星群
【極大日】5月06日23時
【母天体】 ハレー彗星
【月齢】16
【条件】×

・ペルセウス座流星群
【極大日】8月13日16時
【母天体】スイフト・タットル彗星
【月齢】26
【条件】〇

・ジャコビニ流星群
【極大日】10月09日16時
【母天体】ジャコビニ・ジンナー彗星
【月齢】24
【条件】〇

・オリオン座流星群
【極大日】10月22日9時
【母天体】ハレー彗星
【月齢】6
【条件】〇

・しし座流星群
【極大日】11月18日14時
【母天体】テンペル・タットル彗星
【月齢】5
【条件】〇

・ふたご座流星群
【極大日】12月15日4時
【母天体】小惑星パエトン
【月齢】2
【条件】〇

トップページに戻る

近くの観光スポット

PAGETOP