＜松平＞突撃！！裸まつり「天下祭」に参加！【要事前登録】

2月の第2土曜日・日曜日に松平東照宮で開催される天下祭。
今年は、8日(土)と9日(日)に開催されましたが、今回は日曜日に行われる「練り込み」と「玉競り」に参加してきました！

天下祭は、江戸時代から続いた由緒ある祭りを再現しようと、1988年に復活。天下泰平を祈願した松平家初代「親氏公」の偉業をたたえる祭りで、男衆の「練り込み」と「玉競り」が見ものです。家康公の産湯の井戸の水で清めた水玉（木製の玉）に願いを込めて触れることで、祈願成就ができるといわれ、この水玉を求めて激しく競い合います。

≪参加受付≫

ＡＭ9:30、立春を迎えたとはいえ、松平郷は豊田市中心部よりも若干標高が高く、まだ寒いです。
そんな中、今年の厄男と有志の男たちが松平東照宮に集結し祭りの参加受付を行います。
ここでは、事前に届いたハガキを持参し、玉を奪いに行く白組、玉を守る紅組に分けられます。今回は白組として参加しました！

≪大絵馬奉納～花餅づくり≫

今年の座主が大絵馬を東照宮近くの八幡社に奉納する判行、鏡割りなどが執り行われ、その後参加者で神明社まで歩いて行き、無病息災、良縁祈願など、祈祷を行います。道中振り返ると、豊田の街が一望できる絶景ポットも！
祈願が終わると、次は高月院に向かい安全祈願と、色とりどりの厄除け花餅をつくります。
この花餅は厄除けだけではなく、祈願成就の意味も込められているので、厄年ではない人も是非参加してください！

≪花餅奉納～昼食≫

花餅をつけた枝をお神輿に据え、高月院から松平東照宮に向かいます。「わっしょい！わっしょい！」の掛け声で松平東照宮までの道のりを行くのですが、この時から参加者のテンションはMAX！
すさまじい気迫と熱気が感じられます。
松平東照宮に神輿を奉納した後は昼食をとります。
昼食は炊き込みご飯と具沢山の戦陣鍋でした。ご飯の量はお好きな量に調整できるのでその後の玉競りに備え、スタミナをつけるも良し、身軽に動くために減らしても良しです。私はこの後の戦いに備え、特盛を注文しましたが、両方ともとても美味しく、一気に食べきってしまいました。

≪下帯準備≫

昼食をとったらいよいよ着替え用テント内で下帯、ふんどしの準備！
自分では巻けないので係りの方に巻いていただきます。
競技中ほどけないようきつく巻いていただくのですが、さすがの手さばき！一人5分もあれば巻き終えてしまいます。
テントの中ではふんどしを巻き終えた男たちが今か今かと出陣の時を待ちわびます。そんな熱気のためか寒さは一切感じませんでした。

≪練り込み≫

着替えが終わると練り込みの始点に紅白に分かれて集合します。
両組とも「わっしょい！わっしょい！」の掛け声で奮起し、練り込みの時を待ちます。
ＰＭ14:00、練り込みの開始です。
各組とも掛け声を出しながら松平親氏公像の前に祈願に行きます。
そして、更に気持ちが引き締まったところで、玉競りの会場へと向かいます。お互い初対面ですが、会場に向かうにつれチームとして一体感が生まれます。

≪玉競り≫

いよいよ「玉競り」本番です！両チーム睨み合いの状態から玉競り開始！裸の男たちの力と力のぶつかり合う、本気の勝負です。熱気がすごいため、外から水をかけながら行います。私もベテランに負けないように果敢に水玉に向かいました。

開始直後は座主の持つ水玉を守る紅組、玉を奪いに行く白組といった組分けはありますが、一度座主の手から玉が落ちると紅白関係なく「触れれば祈願が成就する」と言われている水玉に突撃します。
まさに紅白入り乱れての乱戦！熱気がさらに増します。
ちなみに私は3回触ることができました。
水玉が座主の手に戻され、玉競りは終了します。
終了後はノーサイドとなり「えいえいおー！」と掛け声を上げ、お祭りの成功と天下泰平を祈願します。

≪終了後・・・≫

競技終了後、テントに戻ると温かいお風呂が用意されています。共に戦った男たちが組関係なく温まり、お互いを労います。玉競りでこのお祭りは幕を閉じるのですが、着替え終わった戦士の背中を見送る瞬間は何とも言えない寂しさを感じます。
最も寒い時期に開かれる、最も熱いお祭り天下祭。「人との出会いと喜び」が主題の、このお祭りならではの楽しさと感動に満ちています。厄年でなくとも参加できるので、来年ぜひ参加してみてはどうでしょうか。