1980年代、それまでの禁欲的な表現とはうってかわって、作家たちは改めて「作る」ことにこだわり、また、情報化社会、消費社会に応答すかのような作品が登場するようになります。このアートと社会の転換期というべき時代を経て、90年代になると、次第に閉塞していく社会のなかで自身の足場を見つめ、作品に転化していく作家たちもあらわれました。1995年に開館した当館は、まさに同時代のリアルとしてこうした作家たちの作品を収蔵してきたといえます。
80年代にデジタル・カウンターの作品で一躍注目された宮島の作品は、最新技術を用いながらも、一方で、人間の生や事物の存在という普遍的な問いを投げかけてきます。およそ30年後に制作された平川の作品もまた、現在の最新技術を用いながら、その主眼には、私たちの実存に迫ろうとの思いが認められます。それは、近代国家が成立するなか自我を問い、戦争経験を経て、いっそう切実に人間存在を問うことになった作家たちにも接続するものといえるでしょう。新収蔵となったリヒターも、その同じ空間に並ぶ作家たちも、簡潔な作品を通して、目に見える世界の先、その根源にあるものをこそ追求してきました。
個々の作品は、一つの星のように個別の性格を持った単独の存在でありながら、他の作品と関係し合い、像を結ぶことによって、複雑で豊かな星図を描き出します。展示室を行き来するなかで当館コレクションの豊かなバリエーションをご覧いただき、時代や場所を越えて共有される複数の思考の連なりを実感していただければと思います。
基本情報
| 所在地 | 〒471-0034 豊田市小坂本町8-5-1 |
|---|---|
| 営業日・時間 | 10:00~17:30(入場は17時まで) |
| 電話番号 | 0565-34-6610 |
| 駐車場 | 無料 乗用車248台、大型バス7台、障がい者用(一般駐車場内3台、関係者用駐車場2台) ※豊田市博物館の駐車場もご利用いただけます。 【博物館駐車場】 無料 乗用車150台、大型バス5台、障がい者用 10台 |
| トイレ | 有り |
| 定休日 | 月曜日(祝日は開館) |
| 開催場所 | 豊田市美術館 |
| 開催時期 | 2026年1月6日(火)~3月15日(日) |
| 公共交通機関での |
◎名鉄豊田線/三河線「豊田市」駅下車。徒歩約15分 ◎名鉄三河線「上挙母」駅下車。徒歩約20分 ◎愛知環状鉄道「新豊田」駅下車。徒歩約15分 |
| 車での |
◎東名高速道路「豊田IC」より約15分 ◎東海環状自動車道「豊田松平IC」より約15分 ◎伊勢湾岸自動車道「豊田東IC」より約20分 |
| 関連サイト | 豊田市美術館 公式サイト「VISION 星と星図|星図 Ⅲ:それぞれの実在」詳細ページ |















