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【ラリージャパン2025】初めてづくしの疾走~高桑競技長が語るラリージャパン2025の醍醐味~

群馬県を拠点とするNPO法人M.O.S.C.O.(モスコ)ラリージャパンの競技主催団体でもあり、長年にわたり全日本ラリー選手権を開催するなど、ラリー競技に精通している団体である。
その理事長である高桑春雄氏は、フォーラムエイト・ラリージャパンの競技長という肩書も持つ。
2022年から始まった愛知・岐阜でのラリージャパン。大会を選手・観客・近隣の住民すべてにとっても安心安全に運営できるようにFIA(国際自動車連盟)と調整や、当日の大会でコース各所に配置されるマーシャルの研修を含めて、年間を通じて豊田での活動を行っている。


2025年8月。ラリージャパン2025のFIAとのコースチェック中の競技長に今年の見どころと、豊田市宿泊プランの魅力などを聞いた。

「今年のラリージャパンは、これまで以上に“初めてづくし”ですよ」。
大会を長年支えてきた高桑競技長が、少し誇らしげに笑った。


木曜から始まる熱狂

ラリージャパン2025は11月6日の木曜日に開幕を迎える。
初日の注目の1つは、セレモニアルスタート。
豊田市駅前の一般道で行うのは、愛知・岐阜でのラリージャパンでは初めての試み。当日は名鉄「豊田市」駅前の目抜き通りを利用し、華やかな演出で世界を転戦する選手とラリーカーを間近で感じることができる。
サーキットレースではないラリー競技らしく、一般道を使ってのセレモニーは、いつもの町並みで世界最高峰と出会う事が出来るチャンス。

さらに鞍ケ池公園でのSS1。見どころは、“ラウンドアバウト直前の長い直線から右折のブレーキングポイント”。ドライバーの技量差がはっきり出る瞬間だという。
年間140万人以上が来園し、いつもはファミリーに人気の鞍ヶ池公園内を利用したSS。昨年同様にSD(シェイクダウン)のお披露目としても走行するが、SSは秒単位でタイムを競いあうステージ。選手たちの目の色が変わる。


みどころのブレーキングポイント


逆走の伊勢神トンネルSS

大会2日目の11月7日。ラリージャパンの名物コースの1つでもある伊勢神トンネルSSが今年も登場。明治30年建築の登録有形文化財 旧伊勢神トンネル(伊世賀美隧道)内では車のすれ違いが出来ない幅の道を、ラリーカーが高速で走行する映像が、「まるでタイムリープしているかの様」とその走行映像は世界的にも人気となった。


昨年の走行動画

これを今年は“逆走する新ルート”にする。高桑競技長自身「逆走の方が走りやすい」と感じており、スピードと迫力を保ちながらも、これまでより少ないリスクのコースになるという。リスクを避け魅力を損なわない工夫もラリーを知り尽くしたM.O.S.C.O.ならでは。

ゴール手前にはラリージャパンの観戦スポットとしてはおなじみの「旭高原元気村」で今年も観戦エリアを設置、国定公園内をラリーカーが走行しエンジン音がこだまする。
豊田市宿泊者専用の観戦エリアとして利用可能な「きらめき館」からはフィニッシュに向かって高速で駆け抜ける迫力シーンが堪能できる。


走行イメージ


「きらめき館」での観戦は雨天時も快適に過ごせるだけでなく、施設内シアタールームでの他SSの観戦など一般の観戦者とは異なる、宿泊してこその魅力が詰まっている。


初開催・小原SS

大会3日目の11月7日は、小原地区のSSが初登場。民家の多い地域ゆえ、地域の協力と安全対策が欠かせないが、FIAからも「面白いコース」と太鼓判が押された。
名物は“だるま寺”周辺。ロードブックにもだるまが描かれるとのこと。海外選手の目にはどう映るのか興味深い。
11月中頃から紅葉と四季桜が自然のコラボレーションを迎えるが、その前に色とりどりのラリーカーが小原の山里を彩る。


夜の豊田市SSS

同日夜の豊田市SSSは、スカイホール豊田をスタートし矢作川河川敷へ向かうコース。昨年までの豊田スタジアム内のコースより速度が高いだけでなく、全開加速からのブレーキング、俊敏なコーナリングまで緻密な走りが披露され、夜間演出次第では幻想的な光景になる。豊田大橋をくぐるように走り抜ける姿や、豊田スタジアムを背景に高速で駆け抜ける姿は、まさに都市型ラリーならではのフォトジェニックな瞬間。観客は河川敷から、長時間にわたり迫力の走行を楽しめそうだ。


名物ステージ・三河湖SS

大会最終日の11月9日に登場するのが「三河湖」。
昨年、コースを改良し、ラリージャパン最終ステージ(PS)を今年も飾る三河湖SS。
三河湖は、キャンプ場や鮎料理で知られる観光地。風光明媚な湖畔道路をラリーカーが駆け下ってくる。また、道中の熊野神社は地区の氏神だった小さな神社を世界的に有名にした。

豊田市宿泊観戦プランとして登場するのは、その湖畔道路から熊野神社に向かう最終のヘアピンコーナー。
ヘアピンコーナーを上から見下ろす宿泊者観戦エリアは長時間見応えがあり、写真好きには絶好のスポットだ。前日の豊田市SSSと組み合わせて市内で宿泊すれば、市街地と山間地どちらの景色も堪能することができる。
そんな三河湖SSについて、「しもやまラリーを地区で行うまで育った地域の協力体制が、本当に嬉しい」と高桑競技長は語る。


豊田という街の魅力

「市街地から十数キロで山間部に入れる場所なんて、関東じゃまずない」と高桑競技長は豊田市での印象を語った。
信号が少なく、道路は走りやすい。地域住民が自動車の運転に慣れていることを感じており、まさに“クルマの町”を体感したと言う。
加えて食のバリエーションも豊富で、高桑競技長のお気に入りは鮎の塩焼きだ。


安全に、そして楽しんでもらうために

過去3年、課題もあったラリージャパン。「何事もなく、安全に大会を終わらせたい。でも来てくれたお客さんには思いっきり楽しんでほしい」。その言葉には、長年この大会で競技長を務め続ける人間の覚悟がにじむ。

今年のラリージャパンは、初挑戦の舞台と定番の名物ステージが織りなす、五感を揺さぶる4日間になりそうだ。


WRITER | この記事を書いた人

蜷川 新悟

愛知県出身。旅行会社で約15年働いた後、豊田にやってきました。豊田の広さに驚きながらあちこちに出没しています。

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