映画「星めぐりの町」とっておきロケ地めぐり!
掲載日:2017年12月15日(金)
映画「星めぐりの町」あらすじ
京都の平野とうふで豆腐作りを学んだ島田勇作は、生まれ故郷の豊田市でおいしい水と地元でとれた大豆を使った手作り豆腐店を営んでいる。妻を亡くし、娘の志保と二人暮らし。自然と折り合いながらゆっくりと暮らしていたある日、勇作の古くからの友人、警官の五郎が一人の少年を連れてきた。東日本大震災で家族全員を亡くした木内政美である。政美は亡き妻の遠い親戚で、誰にもなつかず、誰とも話をせず心を閉ざしてしまっていた。その日から政美は勇作の家で暮らすようになる。暫くすると政美は、勇作が豆腐を販売する車に同乗して市内をまわるようになった。しかし相変わらず口を開かない。
1年が過ぎた。再び廻った春。仕事に打ち込む勇作の姿をじっとみていた政美は、すこしずつ勇作の仕事を手伝うようになっていった。そんなある日、家で政美が留守番をしていると、地震がおこる。おびえる政美は、家を飛び出しそれっきり戻ってこない。勇作は探しには行かない。政美はもう帰ってこないのか……。
聖地巡礼
豊田市は駅前のスタイリッシュな街並みと豊かな自然が融合しています。映画では豊田市内の各地区でロケを行い、そこに暮らす市民の皆さんも数多くスクリーンに登場していただきました。「WE LOVE とよた」の思いがいっぱい詰まった、そんな素晴らしいロケスポットをめぐってみてはいかがでしょうか?
【名鉄三河線平戸橋駅】
豊田スタジアムでサッカー観戦デートをした志保を、浩が見送った名鉄三河線平戸橋駅。駅前の夜桜が満開!
【吟粋庵 結城】
自動車関連の社長が取引先との会食を行った料理屋結城の座敷。湯葉豆腐と雪虎に舌鼓を打ちました。
【喜楽亭】
大正時代の町屋建築の面影をそのまま残す喜楽亭。結城での撮影の際、俳優の着替えやメイク室として使用されたほか、映画では政美の部屋としてスクリーンに登場します。
【豊田スタジアム】
名古屋グランパスのホームスタジアムは、4万5000人収容。スタジアムの中はまさに劇場のようです。最大傾斜度38度のスタンドには、400人を超えるエキストラの皆さんが集まり撮影しました。
【さんきゅうラーメンあきば家】
志保がランチに出かける、浩の経営するラーメン屋。さんきゅうラーメンあきば家をロケ地として使用させていただきました。店の前の自動販売機はポッカサッポロフード&ビバレッジからお借りしたもの。
【豊田鉃工本社の役員応接室】
ものづくりについて語る社長の言葉に耳を傾ける役員。豊田鉃工本社の役員応接室でのロケには、協賛企業の役員の皆さんがエキストラとして参加しています。
【新明工業】
志保が勤めている自動車修理工場の舞台となった新明工業。劇中のユニフォームは社員の方々と同じものを新調してくださいました。
【野見山展望台】
ラストシーンの撮影が行われた野見山展望台。はるかに広がる豊田市内が一望できる場所です。
【二畳ヶ滝】
勇作のこだわりの豆腐作りに欠かせない水。映画では二畳ヶ滝の水を楮の皮で濾過して使うという設定になっています。
【松平東照宮】
勇作が豆腐の販売をした由緒ある松平東照宮でのロケ。松平郷の幟が風に揺らめいていました。
【こうや前】
大沼町八沢で豆腐を販売する勇作。映画では政美の心が少しずつほぐれてくる重要なシーンを撮りました。
【石野地区自慢の成合の一本桜】
映画の冒頭に登場します。森と川のせせらぎ、そして桜は豊田市を象徴する風景です。
【和紙のふるさと】
和紙のふるさと工房では、小原和紙の実演が行われています。豆腐作りの水に欠かせない楮の皮をわけてもらうシーンを撮影しました。
【笹戸温泉】
愛知県最古の天然温泉の奥矢作峡・笹戸温泉。清流に沿って数件の温泉宿がならび、日帰り利用も可能です。せせらぎの音を聞きながら、ゆったり温泉につかると日ごろの疲れがスーッと抜けていきます。
【稲武の前橋】
勇作が豆腐販売をする軽トラックは豊田市内の自然豊かな町を走ります。勇作が政美に生きることの意味を説いた前橋も何度も映画に登場します。
【迷道庵】
勇作の家兼平野屋豆腐店として使われた迷道庵。囲炉裏を切ってある古民家のたたずまいが映画の雰囲気を盛り上げています。
【丸八(○に八)鈴木商店】
足助町新町の鈴木商店前で、勇作が豆腐を販売。大勢の地元の方がエキストラで出演しています。
[所 在 地] 豊田市足助町新町11
[電話番号] 0565-62-0427
【もみじ街道】
壇蜜さん演じる志保が、政美をオートバイの後ろに乗せて疾走したのが紅葉街道です。撮影は桜の季節でしたが、秋にはその名の通りそれは見事な紅葉の回廊が。車で通りぬけるのもいいですが、ぜひのんびりお散歩をして赤や黄色のもみじをご堪能ください。
主な登場人物
■島田勇作役 小林稔侍
京都の平野とうふで修行し、許されて生まれ故郷の豊田市でこだわりの手作り豆腐の平野屋豆腐店を営んでいる。一人娘の志保と暮らし、おいしい豆腐を作り続ける。
■木内政美役 荒井陽太
岩手県花巻市で東日本大震災に遭い、家族のすべてを失った。心理的ショックで、おびえながら生きている。勇作の亡くなった妻の遠い親戚という関係で勇作の家で暮らすことになる。
■島田志保役 壇蜜
勇作の一人娘。勇作から物作りの遺伝子を受け継いでいる。負けん気が強く勤務先の自動車修理工場では難しい修理もこなす。
■弥生役 高島礼子
料理屋結城の女将。勇作の作った豆腐をこよなく愛し、お客様に対しても豆腐のすばらしさをといている。勇作に対して、ほのかな思いも抱いている。
■社長役 平田満
大手自動車製造会社の社長。勇作のこだわりの豆腐作りに対する思いと意気込みを知り、物作りの原点をそこに見出した。
■加藤役 六平直政
社長の部下で、平野屋の豆腐に対するうんちくを語る。京揚げを焼いた「雪虎」や湯豆腐の名前の由来や京都の平野とうふとの関係なども解説する。
■五郎役 神戸浩
勇作の幼馴染で交番のおまわりさんをしている。天涯孤独の少年・政美を勇作の家に連れてきた。政美の良さを理解し、いつも心配をしている。
黒土三男監督プロフィール
1947年3月3日生まれ。
立教大学卒業後、木下恵介プロダクションの助監督となり2年間勤務。その後パリにわたり映画を学び帰国後フリーの脚本家となる。1978年「コメットさん」(TBS系)でTV脚本家としてデビュー、数多くの名作を生みだしている。1988年「とんぼ」「うさぎの休日」で第7回向田邦子賞受賞。1989年「オルゴールで映画監督デビュー。以降自身がメガホンをとる作品はすべて自ら脚本を書いている。2011年3月11日に発生した東日本大震災で自宅が被災したため、愛知県豊田市に移住。2017年4月に撮影が行われた映画「星めぐりの町」は、豊田市内各所でロケが行われ、自然豊かな豊田市内の美しさと人々の営みをあますところなくとらえた素晴らしい作品となっている。
【主な映画監督作品】
「オルゴール」1989年 主演:長渕剛
「渋滞」1991年 主演:萩原健一
「英二」1999年 主演:長渕剛
「蝉しぐれ」2005年 主演:市川染五郎
2018年1月27日(土)全国ロードショー
劇場情報はこちら>>http://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=hoshimachi
1月20日(土)より 先行公開!
ミッドランドスクエアシネマ、イオンシネマ豊田KiTARA、トヨタグランドにて
ロケ地巡りツアー
映画「星めぐりの町」の舞台をツアーで訪れます。
『知られざる豊田市へ!足助の町並み・松平東照宮・迷道庵 約3000本のしだれ桃・成合の一本桜・ユキヤナギ 映画「星めぐりの町」ロケ地めぐり』
2018年4月11日・13日出発限定 [名古屋駅出発]
(1)松平東照宮
(2)足助の町並み(ガイド同行)
(3)成合の一本桜
(4)迷道庵