<豊田>おれたちの頂 猿投山登山
掲載日:2022年2月4日(金)
初めに・・・
愛知高原国定公園にある猿投山は登山初心者にも優しい山ですが、100%安全というわけではありません。登山は、なだらかな道ではありませんし、時期によってはヘビが出たり、クマやイノシシの目撃情報もあります。登ると決める前に、クマよけの鈴などの装備品や自身の体力などを今一度しっかり確認して、安全対策をしましょう。また、登山当日は、安全のため必ずご家族やご友人に猿投山に行くことを告げてから出発するようにし、車は指定の駐車場に停め、路上駐車は絶対にやめてください。ゴミを捨てたり草木を取ったりなど山を傷つけるのも言語道断、絶対にNGですよ!自分とみんなのため、マナーを守って登山をしましょう。
猿投山に行こう!
「登山」と言えば、「電車を乗り継いで無人駅で降りた後、1日に何本かしかないバスを乗り継いで登山口まで行く・・・」というイメージがありますが、猿投山は中心市街地から直線距離で北に約13km程度でまちなか寄り、さらに豊田市駅からバス一本とアクセス良好!また、駐車場は複数箇所(※)あり、すべて合わせると約170台も駐車可能なんだとか・・・このアクセスの良さ、人気になるのもうなずけます。
ちなみに、取材日は平日の午前中にも関わらず駐車場は満車の状態でした。登山当日の計画は余裕をもった方がよさそうです。
※第2駐車場は猿投神社参拝者が使うので、譲り合って使いましょう!
車を停めて・・・出発!
駐車場に車を停めたら、登山道入り口まで歩いていきます。道中は舗装されておりとても歩きやすいので、マイナスイオンを感じつつ、会話しながら気軽に歩けます。
道中、謎の機械音と水の音が聞こえて来たかと思うと、目の前には赤い水車が!これ、実は「トロミル水車」と言って、大正初期は周辺であちこちで見られたもの。本来は猿投山で採掘された花崗岩を陶芸用土に加工する機械で、それを復元したそうです。一定のリズムを刻む水車と水の音が心地いい・・・。その他にも、テントのような形をした「お倉岩」など、フォトスポットが点在しています。
▼登山する前も見どころたくさん!
御門杉が目印!登山開始
お倉岩から数分歩いたところで「猿投山頂 3.4KM 140分」と書かれた看板が見えてきます。ここが登山道入口、登山の開始です。それにしても、頂上までずっと登りで3.4キロ・・・。実際の数字を見ると少し気後れしそうになりますが、頑張って登ります!
ちなみに、登山道を進んですぐのところに「御門杉」という、大きな杉の木があります。圧倒的なスケール感で、まるでファンタジー映画のような雰囲気を味わえるので、登山開始直後にここで写真を撮るのをお忘れなく!
絶景を見ながら一休み・・・
階段が整備された道を登っていくと「大岩展望台」の文字が見えてきます。その大岩展望台はご覧のパノラマ!豊田市街地方面の絶景と心地よい風で休憩。でもここは頂上ではなく、まだまだ通過点・・・頂上目指して再スタート!
頂上は間近!?東の宮を目指す!
大岩展望台から少しだけ進み、下り坂に入ったかと思うと、舗装路と石造りの鳥居が見えてきました!ここが東の宮への参道・・・!鳥居の前の看板には「頂上 1.8KM」の文字が!なるほど、半分以上は進んでいたみたいです。この安心感は大きい!東の宮まで一気に進みましょう!ちなみに、ここが頂上までの最後のトイレポイントになるので、準備は万端に!
巨木や巨岩がたくさんあり、天然のアートを見ているような気分で楽しみながら登山ができる道を進んでいると、坂の向こうに神社のような建物が見えてきました。猿投神社の奥宮の一つ、「東の宮」に到着!ここまで来たらひと安心、頂上まではもう少しです。登山・下山の無事をお祈りしたら頂上を目指して出発!
ちなみにこの東の宮、室町幕府初代将軍の「足利尊氏」寄進の槍と鏡が納められていたそうです。創建は平安時代後期と推測されているそうで、かなり歴史のある神社なんです!
東の宮からさらに進むと、晴れた日は南アルプスや恵那山を望めるスポットがあります。冬は、雪の降り積もった山がまさに絵になる絶景!季節ごとに表情の違う山々は必見です。
ベンチで絶景を見ながら休憩した後、しばらく行くと、「かえる石」が目に入ります。(ちなみに、誰かが目と口を書いてくれたみたいですが、「落書き禁止」の立て札の通り、イタズラNGです!)
そして、これを越えると頂上はすぐそこ・・・!
登頂完了!
ついに頂上に着きました!この日はうっすらと「御嶽山」や「能郷白山」が見えましたが、頂上からの景色は写真で見るよりも何倍もきれいでした。苦労して登り切ったからこそ、そこから見える景色は本当に感動できるものなんだとしみじみと実感します。あー登山してよかった・・・。
頑張ったご褒美に、コーヒーを淹れながら休憩して下山しました。山頂でのコーヒーは“違いの分かる男”が演出できるのでオススメです。
終わりに・・・
登山初心者で、しかも!恥ずかしながら猿投山頂上まで登ったことがなかったのですが、皆さんが猿投山を目指して来る理由が何となく分かった気がします。前日までのワクワク感、登山中の仲間との会話、そして絶景を見ながらのコーヒー・・・。数日たった今でもあの時の楽しさが忘れられません。「そこに山があるから」なんて名言もあったりしますが、こんな貴重な体験ができるからこそ、山を登りに行くのかもしれませんね。今回は写真を撮りながら登ったのでかなり時間がかかりましたが、通常は4時間もあれば下山までできるそうですよ!初心者の方にもオススメな山です。
そして最後にしつこいようですが、登山前日・当日の確認事項をもう一度!
・自分の体力と熊よけの鈴などの装備を確認する
・猿投山に登山に行くことをご家族や友人に知らせる
・路上駐車はせず、車は指定の駐車場に
・「登山道を走る」、「登山道以外に入る」など危険なことをしない
・ゴミは持ち帰る、草木は取らない
みんなが気持ちよく登山ができるよう、お互いにマナーを守りましょう。山はみんなのものですよ!
ちなみに・・・・
東の宮分岐で下ると、猿投山観光展望台があります。ここからの絶景は三河湾まで一望できるほど!ほかにも、今回は体力の都合で行けなかった猿投七滝や西の宮など見どころがたくさんあるのでぜひ訪れてみてください!
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