【親子で体験シリーズvol.1】漆芸家に学ぶ!世界に一つだけのオリジナルフォークを作ろう!
掲載日:2021年8月5日(木)
なかなか外に出られない、こんな時期だからこそ子どもの創造力を養いたい。親子でものづくり体験に出かけませんか?豊田市には親子で楽しめる手作り体験教室がたくさんあります!
今回、つくることが大好きな小学校3年生の男の子が親子でモノづくり体験に挑戦!第一弾として、伝統工芸・漆塗り体験ができる、笹平工房で体験してきました。さて、どんな体験になったのでしょうか。
笹平工房
今回教えてくれた笹平工房の安藤源一郎さんのお父様、安藤則義さんは、あの “松平東照宮の天井画” を手掛けた漆芸家。
松平東照宮の天井画は、徳川家康公没後400年を記念し、2015年に描かれました。1枚1枚異なる四季折々の花が漆絵で描かれ、その数はなんと108枚。圧巻です。こちらもぜひチェックしてくださいね。
>>松平東照宮 スポット詳細
安藤源一郎さん自身も漆芸家として、美しい漆器作品を制作されています。創作の拠点である小原地区は、自然豊かな場所で、古くから息づく紙漉きの文化があります。自ら漉いた和紙と漆で作る「紙胎(したい)」の素地に、大学院卒業後、香川県漆芸研究所で学んだ「蒟醬(きんま)」を組み合わせ、素材をいかしつつモダンで清新な作品が特徴です。
写真:
「紙胎蒟醬青嵐盛器(したいきんませいらんもりき)」
第62回日本伝統工芸展 日本工芸会新人賞
全国の展覧会に出品されている先生に直接教えていただける貴重な体験に心が躍りますね。
蒔絵(まきえ)とは?
今回体験できるのは数ある漆技法の中の「蒔絵(まきえ)」と呼ばれるもの。漆工芸の代表的な加飾技法の一つです。漆で絵や文様を描き、乾かないうちに色のついた粉(蒔絵粉)を蒔いて絵にします。
それでは、体験の様子を覗いてみましょう。
さっそく体験!
作業1.図案を書く
まず、どのような絵を描くか考えます。発想の数だけデザインがあるので、子どもの自由な発想が生きますね。今回デザインするのは、フォークの持ち手の部分。
※スプーンでの体験も可能です。
動物のキャラクターと模様の図案が出来上がりました!
作業2.色を決める
次に色を決めていきます。きらきらとした色とりどりの粉から、好きな色を選ぶことができます。自分で選んで色を塗るなんて、特別感が増していきます。
動物は青・模様の部分はグラデーションに挑戦することに決定!
作業3.漆を塗る
さぁ、いよいよ肝心な工程です。
「漆は、学校で使う絵具とは全く違うよ」と職人技のお手本を見せてもらいます。
簡単そうに見えますが、自分でやってみると「難しい、、、」。小さい絵を丁寧に輪郭から塗っていきます。
厚みが均等になるように、安藤さんが仕上げをしてくれます。オリジナルの形は大事に残してくれるのでご安心を。
小学校低学年の子には難しいのかな?という心配もご無用。最初は苦戦しても、だんだん慣れてきた様子。真剣な表情で一生懸命取り組みます。子どもの吸収力はさすが!
作業4.粉を蒔く
次に粉で色を付けます。この工程こそ「蒔絵」の真骨頂!
ほうきで掃くように絵具の筆で粉を蒔くと、漆を塗った部分が彩られます。
出来あがってみると、「筋がいいですね~」と安藤さんに褒められてしまいました。世界に一つだけのこだわりのフォークの出来あがり。やったね!
後日、安藤さんが仕上げの工程を施してくれたスプーンがお家に届きます。
こちらの体験は、6才から参加が可能。人から人へと受け継がれてきた伝統工芸の技に触れることで、楽しみながら学ぶことができます。ぜひ親子で体験してください。工房の周りは、豊かな自然が溢れており、工房までの道中にも癒されますよ。
体験プラン詳細
【体験時間】
1時間半
【料金】
1人4,100円
※ より本格的な作品を作成したい方は+1000円で金粉に変更ができます。
※ 郵送の場合当日送料別途520円頂戴致します
【場所】
〒470-0543
愛知県豊田市北篠平町洞田546 笹平工房
【注意事項】
汚れてもいい服装やエプロンなどをご準備ください。漆が直接皮膚につかないような長袖が望ましいです。