豊田市美術館は今年で開館30周年を迎えます。この節目にあたり、「開館30周年記念コレクション展 VISION 星と星図」を開催し、6月から3月までの10カ月間を通してコレクションを見つめ直し、ここに新たな息吹を吹き込みます。
展覧会は3つの会期から成り、各会期とも展示室1から展示室5の部屋ごとにそれぞれ、豊田市美術館を特徴づけてきた作品群や、展示室にあわせて制作されたインスタレーション作品を紹介します。
個々の作品は、一つの星のように個別の性格をもった単独の存在でありながら、他の作品と関係し合い、像を結ぶことによって、複雑で豊かな星図を描き出します。この30周年の機会に、3つの会期をまたぎ、各部屋を横断しながら、大きな時代の流れとともに、時代や場所を越えて共有される複数の思考の糸を実感していただければと思います。
第1期では、国内屈指のコレクションとされる戦後イタリア美術アルテ・ポーヴェラの作品や戦後ドイツ美術を導入として展示室1で紹介し、つづく展示室2で、同時代フランスの作家、ダニエル・ビュレンのインスタレーション作品《ファクシミリより場所へ》を22年ぶりに再設置します。
さらに展示室3では、愛知を拠点、あるいは活動の出発点とした作家たちを取り上げ 、展示室4 では 、昨年度に新収蔵した田村友一郎《TiOS》をこの部屋にあわせて再展示し、展示室5では当館開館初期に重点的に収集されたモダン・デザインのコレクションを中心に紹介します。
芸術は政治・社会と少なからぬ関わりを持っています。とりわけ戦後イタリア、ドイツでは、急速に変化していく資本偏重の社会において、芸術がいかに存在し得るかが実践的に模索されました。一方、戦前へと時代を遡ってみれば、合理性や機能性を掲げたモダン・デザインこそは、社会と芸術との接合を目指す試みであったことがわかります。時代の転換期に芸術は、私たちに社会の実態をまざまざと開示してくれるものなのです。
1980年代から90年代初頭の一時期、愛知は現代美術の中心地といわれ、活況を呈しました。戦後ヨーロッパ美術を代表する作家たちの作品はこの地で大きく紹介され、一方で活動を始めたばかりの若き作家たちは、実際に作品に触れ、あるいはドイツをはじめ海外へと拠点を移したのちに、自らのスタイルを彼の地で確立していきました。
展示室2のビュレンの作品は、2003年の個展以来、22年ぶりの再展示になります。長い月日が過ぎたいま、展示室4に初展示される田村の作品と併せてみれば、この数十年におけるインスタレーション作品の在り方の変化と、変わらぬ作品の強度を感じとることができるのではないでしょうか。展示室を行き来するなかでコレクションの豊かなバリエーションを実感していただき、また各部屋の作品を結ぶ様々な関係性についても思いを巡らせいただければと思います。
基本情報
| 所在地 | 〒471-0034 豊田市小坂本町8-5-1 |
|---|---|
| 営業日・時間 | 10:00~17:30(入場は17時まで) |
| 電話番号 | 0565-34-6610 |
| 料金 | 一般:300円[250円] 高校・大学生:200円[150円] 中学生以下無料 ※ []内は20名以上の団体料金 ※ その他観覧料の減免対象者については、<a href="https://www.museum.toyota.aichi.jp/visit/admission.html" target="_blank">豊田市美術館公式サイト</a>をご確認ください。 |
| 駐車場 | 無料 乗用車248台、大型バス7台、障がい者用(一般駐車場内3台、関係者用駐車場2台) ※豊田市博物館の駐車場もご利用いただけます。 【博物館駐車場】 無料 乗用車150台、大型バス5台、障がい者用 10台 |
| 定休日 | 月曜日 ※ 7/21、8/11、9/15は開館 |
| 開催場所 | 豊田市美術館 |
| 開催時期 | 2025年6月21日(土)~9月15日(月・祝) |
| 公共交通機関での |
◎名鉄豊田線/三河線「豊田市」駅下車。徒歩約15分 ◎名鉄三河線「上挙母」駅下車。徒歩約20分 ◎愛知環状鉄道「新豊田」駅下車。徒歩約15分 |
| 車での |
◎東名高速道路「豊田IC」より約15分 ◎東海環状自動車道「豊田松平IC」より約15分 ◎伊勢湾岸自動車道「豊田東IC」より約20分 |
| 関連サイト |
豊田市美術館公式サイト「開館30周年記念コレクション展 VISION 」詳細ページ
豊田市美術館公式X |



















